マイホームを建てる際の資金計画

マイホームは、一生の中でも最大の買い物となることが多いものです。そして、その費用の支払いは住宅ローンを利用して返済していくという形が多くなっています。

住宅ローンを利用すれば、手持ちの資金が少なくても新築住宅を購入することができます。建売住宅は勿論、こだわりが詰まった注文住宅を建てることも夢ではありません。ただ、返済計画をしっかりと立てておかなければ、将来の生活に大きな影響を与える可能性があります。

家を建てた時点では、無理なく払えると思っていた住宅ローンでも、倒産やリストラなどで収入が減ったり、病気になって働けなくなってしまう可能性はゼロではありません。こうした状態に陥り、月々の返済が難しい状態になれば、泣く泣く住宅を手放すしかない状況となってしまうこともあるでしょう。こうした状態を避けるためには、将来収入が減るようなことがあったとしても、払える範囲のローンを組んでいくことが重要となります。

そして、もう一つ気にかけておきたいことが、住宅取得にかかる諸費用です。注文住宅を建てる際には、土地代や建設にかかる費用だけに気を取られてしまう人は少なくありません。しかし、印紙代や登記費用、火災保険料など様々な費用が必要となります。

諸費用の目安は、新築一戸建てであれば購入費用の5%前後と言われています。3000万円の住宅であれば、150万円もの諸費用が必要となる計算です。これらは、頭金や住宅ローンとは別に用意しておく必要があります。住宅購入時には、こうした諸費用を支払っても安心して生活を続けることができるだけのお金を手元に残しておくことが大切です。

建売住宅や注文住宅など住宅を購入する際には、当面の生活や将来の返済までしっかりと考えた上で、頭金や返済額・返済期間などを決めていく必要があります。計画をしっかりと立てておけば、途中で返済が難しくなり住宅を手放すなどのリスクを軽減させることに繋がっていくでしょう。